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会長あいさつ

日本私立小学校連合会 会長 重永 睦夫
日本私立小学校連合会会長
斎 藤 滋

日本私立小学校連合会が発足したのが昭和16年(1941年)と言われています。 私がこの任を仰せつかった今、日本私立小学校連合会が生まれた必然性を歴代会長と同様に語り継ぐことも大切な役目であると認識しております。
江戸から明治にかけては多くの私学が活躍したと言われています。江戸時代は一万数千校、明治に入って新学制が実施されたときにも4,599校の私立小学校が名乗りをあげたと言われています。その後の60年間で8,000校にも満たなかった公立は約25,000校に激増し、逆に私学は約100校に激減したそうです。(「日本私立小学校連合会のあゆみ-結成50年-」から)
また、昭和16年に小学校を国民学校に変革するときに、私立小学校を全て廃止するという発表がされました。これまでは私立学校が一同に集まって運動を起こすことはあまりなかったようでしたが、この緊急時には全国私立小学校長緊急協議会が開催され、国民学校令にかかわる私立小学校廃止阻止の運動を展開し、国民学校令の中に現行の私立小学校の存在を認める条文を挿入させることに成功し、私立小学校の廃止を免れたそうです。このような日本私立小学校連合会の誕生の経緯から、先人たちが命がけで守ってきたという私学の歴史と実践の積み重ねを私たちは一つの心の拠り所としてこれからの教育活動に向き合っていくことが大切であると考えます。
さて、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症は世界的規模で流行し、学校だけでなく全ての人々の日常が大きく変化することになりました。今、コロナ禍から平常の生活スタイルに戻りつつありますが、私たちはこのときを学校改革、教育内容充実へのチャレンジが可能になる大きなチャンスとすることができるはずです。実際に、コロナ禍ではオンラインでの会議、研修が前提でしたが、今対面でも可能になった会議・研修に加えてオンラインでの交流も継続できるようになったことからさらに充実してきていると思われます。さらに、各学校においても何もかもコロナ前に戻すことが最良の方策ではないかもしれませんし、ここで10年後の学校の姿を教職員で話し合いながら新たな教育活動を展開していくことがより私学らしさを形にしていくことにつながるのではないかと考えます。
また、私立小学校に学ぶ児童は日本全国の小学生の1.2%ほどしかいませんが、どの学校においても常に子どもたちのためによりよい授業の展開、体験学習の充実などに力を入れており、その様々な取り組みは日本の公教育をリードするものとなっていると考えています。建学の精神を基軸にしたぶれない教育、常によりよい教育を追求する教員たちの意気込みはこれからの教育活動をさらに発展させていくと確信しております。
私は、1996年に新しい小学校の開校に関わるチャンスをいただき、これまで教職員、保護者、そして児童たちと一緒に学校作りに取り組んで参りました。日本の私立学校の発展のために微力ではありますが、力を尽くして参りたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。